◆ロ万シリーズ 5つのこだわり◆
米…100%会津産米
水…水源の森百選名水「高清水」
蔵人…地元南会津南郷地域の人
酵母…福島県開発「うつくしま夢酵母」
業…伝統の「もち米四段仕込み」
【花泉酒造】
創業は大正9年、近隣の篤農家5名で立ち上げた蔵です。
花泉酒造のある南会津町の南郷地区は日本有数の豪雪地帯で、道路流通が発達していない時代には、雪によって峠が閉ざされ、村の外から物資が届かず、酒も手に入りにくい状況でした。
そこで「お酒がないなら自分たちで造ろう」という想いを持った地元の人たちが集まったことで酒造りが生まれました。
そのため、酒造会社には珍しく、世襲制の蔵元はいません。
創業当時の銘柄は「富田政宗」で、第二次世界大戦後は「伊奈川(いながわ)」を扱っていました。
現在では地元を中心に展開している「花泉」と平成19年にできた「ロ万」の2つの銘柄を主力としております。
全ての蔵人が同じ志を持ち、日々商品を完成させております。
〜ロ万の生みの親、星誠氏〜
平成19年、星誠氏が「ロ万」を新商品として発売。
今でこそ人気の「ロ万」ですが、完成までは苦難の連続でした。
星氏は23歳頃に入社し、当時は酒の配達を行っておりました。
しかし全国的に日本酒の消費量も右肩下がりの時代。
年々出荷量が減り、危機感を覚えました。
そこで上司に相談を持ち掛けると“お前がやってみろ”とまさかの返事があり、28歳の時に経営側に移りました。
厳しい経営状況が続き、売り上げを上げる他に選択肢がない状況、なかなか思い通りに進まない中、同郷の先輩蔵元、同年齢の蔵元の存在が支えとなり、地道に努力を重ねていきます。
そんな中、星氏は花泉酒造の運命を変える秘策を杜氏に持ち掛けます。
それは“全量を会津産のお米と酵母で造りたい”というものでした。
杜氏には何とか賛同してもらい、そうして出来上がったお酒が「ロ万」でした。
“日本酒にはロマンがある。だから「ロ万」と書いて「ロマン」と読めるお酒を造りたい”という星氏の熱い想いが由来です。
大きな特徴はもち米4段仕込みです。
通常、日本酒は米・麹・蒸米を3回に分けて仕込む3段仕込みで造られますが、花泉酒造ではその後に蒸したもち米を熱いまま仕込みます。
甘さが際立ってしまう為、バランスの良い日本酒を造る事が難しいですが、「ロ万」はとてもクオリティが高い仕上がりです。
会津産の酒米の旨味ともち米由来のほのかな甘み、この2つの味わいを是非お楽しみ下さい。
常温・冷酒・お燗、どの温度帯でも美味しく頂ける日本酒です。